


・岩波書店
中村和恵
2013/11/19 第一刷発行
222p
四六判
トンガ、ドミニカ、オーストラリア、エストニア…様々な町で「本屋さんはどこですか」と尋ねる。その町、その地域、その国での本と文化の、時にヒリヒリする実相。
「あんまりお金のない暇な人間、人ごみ嫌いの偏屈君、あたまのねじをひとつふたつつけ間違ったらしい人、気持ちがきゅっとむずかしく結び目になってしまっている人、そんな人間がいつも行くことのできる場所というのは、世界にかならず必要である。そういう場所がない社会は、きっと破綻する」
目次:
はじめに 本屋さんはどこですか
黒いちいさい魔法の本
ベケの内緒の本
英語、日本語、カンナダ語
あぶない石、あぶない本
野蛮人と物差し
だれの筋書きでなんのために
大切なものを入れる鞄
極西としてのロンドン
たわめども折れず
リスの繰り言
縦書きの世界
「わたしたち」のポジション
この本は古書です。