

「ぼくたちの『移住』のかたち」
・青木真兵・海青子
夕書房
2019/10/7 初版
288p
四六判
奈良県東吉野村にある「人文系私設図書館ルチャ・リブロ」の運営者による一冊。
東日本大震災をきっかけに、インターネットラジオ「オムライスラヂオ」をはじめる。そこは「生活の中で覚えた違和感を吐露できる場所」。それを現実の世界に出現させたのが「ルチャ・リブロ」。
ときに哲学的になり、実際に哲学をはじめとする学問の術語や学者の名前が登場するが、それは決して観念的なものに終わっていない。まさに「土着」である。
今、ネット空間でも、リアルな関係でも「議論」は行われているが、それは議論のための議論、論破するための言葉の応酬に終わっていないか。ちょっと待て。足を地に着けて考えるべき時だ。
目次:
はじめに
命からがらの「移住」
籠ること、開くこと
土着の時代へ
おわりに
この本は新刊です。