・博報堂 　2023/3/31 発行 　文庫版 　1100p（厚さ 5cm） 　博報堂の雑誌「広告」リニューアル５号。 　今号のテーマは「文化」。 　⽂化⼈類学で定義される、⼈間の営みの総体としての⽂化。技術や制度、社会基盤といった⽂明的なものによってもたらされる⽂化。そして、⽂明が孕む過度な合理主義や進歩主義への対抗概念としての⽂化──。今号では、「⽂化」にまつわる様々な観念や事象に向き合い、雑誌『広告』の全体テーマである「いいものをつくる、とは何か？」を思索するための視点を集めていきます。 目次： 文化とculture（吉見俊哉、小野直紀、山本 ぽてと） ドイツにおける「文化（Kultur）」概念の成立とその変質（小野 清美） 文化と文明のあいだ（緒方 壽人） まじめな遊び、ふざけた遊び（松永 伸司） 建築畑を耕す（大野 友資） 断片化の時代の文学（勝田 悠紀） 現代における「教養」の危機と行方（千葉雅也、レジー） ポップミュージックにおける「交配と捕食のサイクル」（照沼 健太） カルチャー誌の過去と現在（ばるぼら） 「文化のインフラ」ミニシアターが向かう先（黒柳 勝喜） 激動する社会とマンガ表現（嘉島 唯、村山 佳奈女） 中国コンテンツをとりまく規制と創造の現場（峰岸 宏行） SNS以降のサブカルチャーと政治（TVOD） 開かれた時代の「閉じた文化の意義」（東浩紀、須賀原 みち） 文化を育む「よい観客」とは（猪谷 誠一） 同人女の生態と特質（真田つづる、山本 友理） ジャニーズは、いかに大衆文化たりうるのか（田島悠来、矢野利裕、鈴木 絵美里） ディズニーの歴史から考える「ビジネス」と「クリエイティビティ」（西田 宗千佳） ラグジュアリーブランドの文化戦略のいま（中野 香織） 成金と文化支援（山内 宏泰） 経済立国シンガポールの文化事情（うにうに） 流行の歴史とその功罪（高島 知子） 広告業界はなぜカタカナが好きなのか（河尻 亨一） クリエイブマインドを惹きつけるアップル文化の核心（林 信行） 未知なる知を生み出す「反集中」（西村 勇哉） 「ことば」が「文化」になるとき（金田一秀穂、平木靖成、小笠原 健） 風景から感じる色と文化（三木 学） 「共時間（コンテンポラリー）」とコモンズ（小森 真樹） 京都の文化的権威は、いかに創られたか（杉本 恭子） 生きた地域文化の継承とは（甲斐 かおり） ふつうの暮らしと、確かにそこにある私の違和感（塩谷 舞） 過渡期にあるプラスチックと生活（神吉 弘邦） 文化的な道具としての法の可能性（水野 祐） 「日本の文化度は低いのか?」に答えるために（清水 康介） イメージは考える（中島 智） ・この雑誌は新刊です。